






京都市の北部の山間に、川に沿うようにして約築200年古民家が多数立ち並ぶ。平成生まれの世代が見たこともない日本の原風景と言われるような景色が残る久多。地区内には公共交通機関も、コンビニもスーパーもなく、冬は雪かきをしないと出かけられない、そんな不便な地域。しかし、そこにはどこか胸がスーッと澄んで、心が温まるような暮らしがある。主催者の松瀬は、大学卒業後に移住を決めて8年。そんな心が温まるような暮らしに魅了され続けている。普段の暮らしと久多で生きる人たちの暮らし、その両者に触れることで「自分が望む本当に豊かな暮らしとは」を考える9日間を。
地域資源
久多の地域資源の一部をご紹介します。村・留学を通じて新たな地域資源、新たな利活用を見出してください。
地域資源(ちいきしげん)とは、地域内に存在する資源であり、かつ地域内の人間活動に利用可能な(あるいは利用されている)、有形、無形のあらゆる要素とされている。 wikipedia参照
地域の人
移住者、地元の60代〜90代多くの人が対話を拒まず、たくさんのことを教えてくれる。久多の暮らしと景色をつくって来た人たちとの対話は必ず何か学びを得られる。
食文化
スーパーがない環境でどうやりくりするのか。田畑で米と野菜をつくり、それを雪深い冬まで工夫を凝らして保存する食文化。
昔ながらの風景
築100年を超える家々が立ち並び、ガードレールがない川沿いの1本道の風景は戦前の日本の風景を思い起こさせる。
川と山
イワナやアマゴ、ウナギ、アユが泳ぐ、琵琶湖の最上流で透明度の高い川。ぐるりと囲まれ、何百年と久多の暮らしを支えてきた山。
一面の雪
春になるまで溶けない一面の雪は、自然の偉大さと人間の無力さを教えてくれる。
その他暮らしの中に残る文化
干し柿や味噌作り、藁細工に狩猟。様々な文化がこの久多地域には残っている。家々によって残っている文化も少しずつ違っているのが面白い。
こんな人に
- 久多にあるもの、暮らしている人にリスペクトを持ち学ぼうとする人。
- 自分の目で見て、耳で聞いて、手で触れて、体験したことを大事にしたい人。
- どんな社会で暮らすのが心地いいのか模索したい人。
- 人とどう関わって生きていくのが心地よいか模索したい人。
- 日本の原風景を見てみたい人。
- 雪の中の暮らしを体験してみたい人。
- おじいちゃんやおばあちゃんの話を聞くのが好きな人。
主催者
松瀬萌子
1993年生まれ。キャンプ場スタッフ、地域のNPOの事務、等々、季刊労働に加え、通年を通して八百屋と炭焼きのスタッフとして働く。2015年冬に久多地域の村・留学に参加し、翌春に大学卒業と同時に久多地域に移住する。
2015年に村・留学に参加して、その翌年に久多に移住。大学生の頃から、「田舎」と呼ばれる地域に興味がありました。住みはじめたきっかけは、「経済合理性だけでは日本の田舎という地域に住む選択肢は出てこないけれど、一体そこに住む人たちは何を想い暮らしているのだろう。」という好奇心から。住みはじめて早8年が経ちますが、今なおこの久多に暮らし続けているのは、本当に心地よい暮らしは一朝一夕にならずで、今もまだ完成していないから。また、数値化できない豊かさを確かに実感していて、この土地の未来を見てみたいと思ったからです。久多地域は、超少子高齢化しており、20年後には果たして何人の人が住んでいるのだろう?という集落です。しかし、こんな豊かな気持ちにさせてくれる土地に未来がないなんて有り得ないなぁと思い暮らしています。
来てくださる皆さんと一緒にこの土地の暮らしの豊かさを体感し、未来を語り合えたらと願っています。
アクセス
公共交通機関
◇JR湖西線堅田駅より乗り合いタクシー「光ルくん号(事前予約制)」乗車、「葛川梅ノ木」下車、徒歩1時間30分
公共交通はなく、道中は美しい山あいを歩きます。