






岡山県西部の山間にある吹屋ふるさと村は、かつて銅山で栄えましたが、閉山後に住民の努力で観光地 として再生し、2020年に日本遺産に認定されました。 観光地として発展しながらも、不便さの中に息づく昔ながらの暮らしや知恵、そして温かい人とのつな がりが吹屋の魅力です。 この豊かな暮らしが、地域にも、環境にも、社会にも良い、持続可能なものにしたい。 今回の村・留学では、自然との調和や循環型社会を重視するエコビレッジとパーマカルチャーの思想を 学び、そこに各自の得意分野をかけ合わせて実践し、その体験、感情を今いる場所に持ち帰り、行動す る。 自分たちの未来を持続可能な社会へ作る一歩をこの吹屋で作り出します。
地域資源
地域資源とは、地域内に存在する資源であり、かつ地域内の人間活動に利用可能な(あるいは利用されている)、有形、無形のあらゆる要素とされている
フィールドワーク
現代社会に対する問題意識に基づき、吹屋の歴史や暮らしについて情報収集、体験、インタビューを行い、その内容を記述・分析することで、持続可能な社会と暮らしについて深く学ぶことができます。さらに、自分の得意分野や好きなことを見つけ、それを役立てて発揮することを通じて、持続可能な未来 を築くための理解と実践力を養います。この学びは、将来自分で仕事を作っていくための一歩となり、 持続可能な社会づくりに貢献できる力を育てることにつながります。
サスティナブル講義
エコビレッジの基本的な考え方や日本、世界の取り組みについて学びながら、私たちの身近な場所を持 続可能なコミュニティへと変えていくアイデアを、「エコビレッジ作り」が夢の主催者と共に探求しま す。未来をつなぐエコビレッジの理念や具体的な実践例に触れ、環境に優しい暮らし方や工夫を学び、 自分たちができることを考えるきっかけを得ます。小さな一歩から始める持続可能な未来づくりに挑戦し、共により良い社会の実現を目指します。
講義者:エコビレッジ探究家 谷口 由布子
パーマカルチャー菜園デザイン
現在、日本は食料自給率の低さや物価高騰など、食に関する課題に直面しています。 そんな中、家庭菜園への関心が高まる一方で、その多くは化学肥料や農薬に依存し、持続可能とは言え ません。 このプログラムでは、環境に優しい永続的な循環型社会を築く思想、パーマカルチャーを学び、実際の空き地、またはゲストハウスの小さな畑を活用し、菜園デザインを行います。 かつて日本で行われていた、作物と動物を共に育て、収穫し、食べ、そして人糞を含む有機物を堆肥と して田畑に戻す循環型の農法がパーマカルチャーの手本の一つです。 吹屋の気候や文化などを深く理解し、その知恵を取り入れながら、持続可能な食と暮らしを共にデザイ ンしていきましょう。
アドバイザー:delicious garden代表 中村愛(ガーデナー・フローリスト)
循環のくらし
循環の暮らしは決して難しいことではありません。例えば、使い捨てのものを避ける。ゴミの分別をきちんと行う。お風呂で使った水を洗濯に再利用する。料理で出た野菜くずはコンポストに入れて土に返 す。畑の水やりは雨水を利用する。ジュースやビールの瓶はお店に返却する。これらのことを意識するだけで、暮らしが変わり、地球もより良くなります。そんな暮らしをオーガニックと環境、循環に配慮したゲストハウスで考え、体験、実践します。
仲間づくり
志を同じくする村・留学生が全国から集まり、8泊9日の集団生活を通じて深い絆を育みます。 毎晩、気づきや学びをシェアしながら、自分自身と向き合い、仲間とともに新しい発見を得る時間を大切にします。 村・留学生同士はもちろん、主催者や運営事務局との交流も大切にしながら、本音で話し合える温かい 環境の中で、「仲間」としてのつながりを育てます。夢や目標を応援し合いながら、互いの考えや価値 観を尊重し、本当の仲間作りを目指します。
拡張家族
核家族化が進む現代では、育児や介護の負担が集中し、地域のつながりも希薄になりがちです。そんな中、血縁にとらわれず助け合う新しいコミュニティ、「拡張家族」へのニーズが高まっています。これは、多様な生き方と経済的負担軽減を叶える、より柔軟で豊かな暮らしの選択肢です。この8泊9日間、田川夫妻と2人の子どもたち、そして村・留学生との共同生活を通じて、拡張家族のあり方を肌で感じます。さらに、共有スペースでの食事や話し合いを通じて、血縁や年齢を超えた支え合いを体験することにより、柔軟で持続可能な暮らし方、新しいコミュニティのあり方を考えます。
こんな人に
エコビレッジに興味がある。
パーマカルチャーを学びたい。
村作りが夢。
自給自足に興味がある。
不便だけど豊かな暮らしを体験、体感したい。
人の温かさに触れたい。
一歩踏み出したい。
リーダーになりたい。
第2の故郷、家族をつくりたい。
拡張家族を体験したい。
田川ファミリーと仲良くなりたい。(笑)
主催者
[自己紹介]
田川 寿一
1980年福井県生まれ。妻と小学6年生の長男、小学1年生の長女の4人家族。
大学卒業後、自分探しの旅のように大阪、東京、福井で累計25種もの仕事を経験。その中で「エコビレッジ作り」と いう夢を見つけるも、一度は挫折を味わう。しかし、妻や友人たちの支えを得て、2013年に岡山県高梁市へ移住。 オーガニックカフェ経営を経て、クラウドファンディング「READYFOR」で目標を達成し、2015年からゲストハウス の運営を開始する。地域を巻き込み、毎月「やまのうえのマルシェ」、年に一度「elevenvillage文化祭」を開催。こ れらの活動は50回以上のメディア掲載や多数の講演依頼に繋がる。 第二子の誕生と自身のライフチャートを機に、活動のペースを緩め、仕事だけでなく、家族、大切な人、健康、趣味を 大切にする生き方へとシフト。現在は、サブスクリプションサービスを活用し、ホームスクーラーの子どもたちと共に 家族4人で多拠点生活を送る。 ELEVEN VILLAGE
[村留学生へのMessage]
あの時の村・留学があったから、今の自分がある。あなたの軸を作るサポートをいたします。
アクセス
岡山駅→JR伯備線(60分)→備中高梁駅→備北バス(60分)→吹屋
岡山駅から在来線へ乗り換え、備中高梁駅からは路線バスに乗り換えます。