ツクる、繋がる、つづいてく。共に暮らす9日間。

村・留学初日。
集合場所に集まった参加者には、わくわくと少しの緊張と気恥ずかしさが混じったなんとも言えない表情がうかんでいる。ほとんどが初対面の人で、どこか居心地の悪そうな、みんながむずむずしているあの初日の感じは少し面白くて私は嫌いじゃない。

でもそれが不思議と8泊9日の村・留学が終わる頃には、ばらばらな点だったみんなの関係が、いつのまにか優しく繋がって大家族みたいな1つの円になっている。

村・留学中は参加者が一つ屋根の下で共同生活を送ることになる。

お風呂の順番を決める、ごはんをつくる、片付ける、その日の予定を共有する、

お互いの心地よいポイントをさぐりながら、小さなルールを自分たちでつくっていくことはまるで暮らしを自分たちでつくっていくような感覚。

私はいつもこの過程が、赤の他人から家族になっていく、仲間になっていく実感と重なって、すごくいいなぁと思う。

いつのまにか、最初はちょっと恥じらいのあった「おはよう」や「おやすみ」が自然に口から出ているんだ。

共同生活の魅力はまだある。

それはワーク以外の時間を共に過ごすことで、自然体のみんなの姿を知ることができること。

例えばごはんを作っているときや皿洗いをしているとき、目の前の作業をしながらなんとなく話す会話って結構楽しい。そんなふうになにか作業しながらだと、不思議と緊張せずに話せている自分がいる。

ワークの真剣な雰囲気もいいけれど、気負わずに力を抜ける場面だからこそ、その人の普段の表情、人間らしさを感じられる瞬間がそこにはある。

なんてことのない会話が、いつのまにか私たちの関係を優しく暖かいものにしてくれている。8泊9日の村・留学の最終日には、気付けば一緒に毎日を過ごした仲間との別れを受け入れられない自分がいることに気づく。

でも、それは終わりではなくてむしろはじまりで。

8泊9日の中で得た、心地よい信頼と安心の繋がりをきっとこれからも紡いでいけるという確かな思いもまた、自分の中に芽生えているんだ。

<文=岡愛 / 編集=大村美晴・日野涼介>

岡 愛 2020年度 プレ村・留学 宇陀 参加者
大学4回 / 大阪出身 / 島 / お散歩 / 食べる / 話す

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