村・留学の声

「挑戦し続ける街に生きる」

南さん

南さん
43歳
島根県 海士町在住

南さんが海士町に移住された理由や経緯を教えてください!

そもそものきっかけは、たまたま友達がいたので遊びに行ったことですね。そこで初めて海士町に触れて、そこに暮らす多様な人たちが、すごい熱いエネルギーを持っていたのを感じました。ちょうど東京の広告会社を辞めてフリーで働くっていう風な決断をしていた時だったから、東京で働くより海士町で働いた方がきっと面白いなと思って、移住したんです。海士町は他の地域よりも「挑戦」って感じがします。挑戦してる街で、挑戦者が集まっててさらに挑戦者を呼んでくるっていう構造になってる気がしますね。それが海士町の面白さだと思ってます。

「挑戦」という循環があって素敵ですね!移住することに対して抵抗はありましたか?

俺は引越しぐらいの感じだったから、そんなにハードルは高くなかったです。これからフリーでやる、起業するって決めてたから、起業する地域が東京じゃなくて海士町になった感じ。でも移住する前に町の人たちと何度も会ったり話をしたりしたから不安も少なかったかな。前職で身につけたスキルがあったから引越し先でもなんとかやっていけるとは思っていました。ここでもし失敗したとしても、絶対に自分の経験にプラスになってスキルが上がってるんです。俺はそういう風に転職を何度もしてスキルアップしてきたっていうような生き方をしてきてるから、海士町に来たっていうこともそのうちの一つかな、と思います。

南さんにとって、海士町の人たちはどういう風に映っていますか?

みんな生き生きしてる。かっこいい。田舎の暮らしって一つの仕事だったり、一人じゃ全然生きていけない環境だから、みんなで助け合ってるんです。もちろん人によっては合わない個性もあるのかもしれないけど、でも「自分はこうだよ」っていうのをお互い知っていればそれでコミュニケーションが取れます。なんかそれはすごくいいなあ。

地方に対する課題についてはどう思いますか?

東京と比較してなんだけど、東京は民間企業が多いんですよね。民間だと自然にコラボレーションが生まれたり、共通の利益を見つけて、より成長していこうという視点があります。だけど地方だと民間企業はほぼないから大きなお金を動かせたり、開発をするような企業っていうのはまずないんです。だからその代わりに地方行政がそういうまちづくりをしてる。そうすると地方出身の若者はみんなとりあえず公務員だったり役場に入ったりするんですけど、役場に入ったら日本の組織の考え方に囚われてしまうので、民間視点のビジネスモデルっていうのはなかなかできていない。そういった意味での横の連携というのがどの地域でも課題なのかなと思います。

南さんが考える「理想の社会」とはどんなものですか?

個人がもっと活躍できる社会かな。色々な人が自分らしい働き方ができるようになると、多様な生き方が許容される社会になると思います。大企業に入ったり、役人になったりして安定した方がいい、みたいな生き方ももちろん必要なんだけどそれだけじゃない。そう思うから個人であったり小規模でネットワークを作ったりしていく生き方が増えると、お互いが互いを認め合えるようになります。そうすれば組織の人たちも個人の力を借りれるようになるし、個人の人も組織と一緒に仕事ができるようになる。そうなると社会がもっと多様で流動的で、ジェンダーレスに近い感じになると思っています。

今後海士町でやりたいことやこれからの挑戦はありますか?

今「きたや」っていうコワーキングスペースを運営していて、それをもっと活用していきたいですね。今までは、デザインの仕事が忙しくて、なかなか運営に手が回りませんでした。でもテレワークやオンラインで仕事ができる環境がどんどん見直されてきているから、一週間地方でテレワークしてまた都会に帰るみたいなこともできるようになります。だから「きたや」がその基盤になるようにしていきたい。働く場所の選択肢が増えることで、生き方の選択肢も増えて、「地方で生活してもいいな」とか「地方の仕事も面白そうだな」って思う人が出てきたら良いな。

最後に、今の大学生をはじめとする若者がこういうことをしていた方がいい、経験をしておいた方が良いものがあればアドバイスいただきたいです!

いろんな人と出会ったらいいと思います。いろんな人と出会ったらそのあと一人の時間をたっぷり取ったらいいと思う。大学生たちも自分が住んでたりとか自分の周りのコミュニティが色々ありますよね。自分の好きなことが似てる人たちでコミュニティを作っている人もいれば、お爺ちゃんと遊んでる方が楽しいような大学生もいるかもしれない。いろんな価値観と好みがあるんだなーっていうのを知ると、他人に対して寛容になれます。そういった視点を持つともっと世界が広がると思います。

南さんのお話には東京から海士町に移住したからこその説得力がありました。都会と田舎、どっちが良い悪いではなく、どちらも一つの選択肢として捉える考え方、素敵だと思いました。(日野・矢吹)

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