村・留学の声

「日本の未来はもっと明るくできる」

宮 久史(みや ひさし)北海道 厚真町在住
40歳/町歴10年。北海道の大学を卒業後、サラリーマンとして働いたのち、林業の現場に携わりたいという思いで厚真町に移住。現在は厚真町のまちづくりに取り組んでいる。

宮さんのこれまでの経緯を教えてください。

僕は岩手県盛岡市出身で、大学、大学院と林業の研究をしていました。もともと持続可能な社会作りに興味があり、その社会を作っていくために自分はどういう分野から貢献しようかというのを考えた時に林業が思い浮かんだんです。木材が「利用」と「環境保全」という形で両立した状態で生産されて利用されていくことは、社会の持続可能性を高めるだろうと高校生の時に思って。それ以来ずっと林業にこだわって研究してきました。

どうして持続可能な社会に興味があったのでしょうか?

基本的に人が好きなんです。それで高校生の時に、今の人やこれから生まれてくる来る人たちが暮らしやすい形に出来たら良いなと思って。それって社会の持続可能性を高めていくってことなのかなと思ったんです。今はもう少し具体的に、自分の子どもとか孫の時代までに向けて、今より良い形で社会を渡していきたいなって想いもあります。ただ、今のままでいくと、いつかどこかで厳しい状態になるなと感じています。それを少しでも、自分が出来ることは小さいことかも知れないけれどちょっとでも改善して、出来るだけ多くの人が幸せに生きられる時間を長くできたらと思っています。

持続可能社会に興味を持った理由が素敵です。
就職はどうされたのですか?

大学院卒業後、札幌で働いていました。環境保全関係の仕事をしていたのですが、もう少し林業の現場寄りの場所で働きたいという想いがずっとありました。僕自身は研究者を目指していた時期があるのだけれど、林業の分野においては研究よりも研究を現場で活かす人、もしくは研究と現場の通訳となるような人が足りていないのではないかという想いを持っていました。働きながら研究者になりたいと思ったこともあったんですが、もうちょっと現場に近づこう、現場で実践しようと思い、今の職場である厚真町に転職しました。

実際に働いてみてどうでしたか?

林業を通して、まずは厚真町の持続可能性を高めていきたいという想いで始めたのだけれど、実際に働いてみてわかったのは、林業だけじゃ限界があるってことです。厚真町だけ見ても、僕が林業という分野で頑張ったとしても、「本当に持続可能性は高まっていますか?」と聞かれた時、すぐさま「高まってます」とは言えないなと感じ始めていました。当たり前ですが地域は林業だけで成り立っているわけではありません。そう思ってからは、林業だけじゃなくてローカルベンチャースクールや企業誘致に加えて関係人口創出といった分野の事業も始めました。

どうして関係人口が大切だと思ったのですか?

地域において持続可能性を高めるって時に大事なものっていくつかあると思います。お金だったり情報だったりモノだったり。色々なものが循環していかなきゃいけないと思うんだけど、その循環させる時に最も重要なのが人だと感じています。地域において最も足りてないのが人で、人がいれば副産物的にお金だってモノだって情報だってくっついてくる。そういう目で見ると、衰退していっている地域は、人が循環していなくて停滞もしくは流出しているように感じます。そこを回していかないといけない。よく地元とか田舎とか行くと、「せっかく来たんだから骨埋めるつもりで頑張れ」とか言う人がいるんだけど、そうじゃなくて、循環するのが重要だと思うんです。だから今、気に入って来てくれる人の中で骨を埋めたい人はもちろんそれで良くて、全員が全員骨埋めなくても良いんだと思います。骨埋めるっていうのは結果であって、骨埋めるために地域に来ている人ばかりではないと思うので。気に入って住み続けていたら結果的に骨も埋まってたみたいな順番だと思うんです(笑)。大切なのは、短期・長期・超長期などの時間軸も意識しつつ、循環を止めないってことだと思います。そのために必要なものってやはり人だと思います。

人を回すということ……

人が地域を作っている。例えば森とか、すごい長い時間かけて作られてるから、今の一瞬を見た時に、まるで最初からこの形で存在し得るように見える。だけど長期的に見るとすごく動いている。大きい木や小さい木が関係しながら成長しながら走りながら新しいリクルートを得ながら動きながら今の状態を維持しているんです。それが生きてるってことだと思う。地域における人も、動き続けてるってことをどうやって維持していくかということが大切なのかなって思います。

そんな宮さんが地域で守りたいものって何ですか?

ここで暮らしている人たちが幸せだなぁと思って暮らしていけるという事は大事にしていきたいし、この先も続いていったらいいなぁって思っています。幸せな人たちの想いが合わさって、またその先の未来を切り開いていくと思うので、幸せな住民が多いっていう状態を維持する、もしくはもっと増やしていくっていうことが大事だと思っています。個人的には、最近の厚真町は新しいものができていっている感じがしていて、この先が楽しみだなぁと感じています。1年後、2年後を楽しみにできる町っていいなと思います。
 この「将来が楽しみだな」って気持ちを、地域に住む人たちや関わる人たちも感じられるような社会を作っていけたら、より一段地域の未来が明るくなるように思うので、その辺の雰囲気作りにも丁寧に取り組みたいです。

僕も厚真町の未来が楽しみになってきました。宮さんありがとうございました!

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