村・留学の声

「関係し合うこと」

「つながる、デザイン」

それが今回の村・留学のテーマでした。

紙テープを切って島を離れてから、あっという間に3ヶ月が経とうとしています。しかもこの3ヶ月間は、あの頃には想像もつかない、現実なのにどこか現実離れした3ヶ月間でした。

もう戻れないのだろうかと思う世界にいた私たちは、本当に存在したのだろうかと。ぼんやりカメラロールを遡ってみたりするのです。

でも確かに私たちは島にいて、そして、この島での経験とつながりは、今も私に活力と影響を与え続けています。

隠岐諸島で1週間をともに過ごしたのは、全国各地から集まった大学生でした。

個性的。なんて言葉では足りないくらいに、ひとりひとりが本当に違う色の景色を見ているんだなと、日を追うごとに感じていました。けれど、その色の違いに戸惑うでもなく、違和感を覚えるでもなく。

それは隠岐諸島という環境が、私たちの心に少しだけ余裕を持たせ、どこか遠くから俯瞰して見ているような、そんな感覚にさせるからだと思います。

同じ空間で、同じ言葉を聞いていても、どう感じるかはそれぞれ全く違っていて、知識や見識とは違う、”感覚”的なものが私たち参加者の間を行き来する日々。

初日のよそよそしさを笑えるくらいに距離は縮まり、第一印象を言い合ったり、個々の悩みを打ち明けては夜が更けていく。
私にはそれがとても心地よく、あぁ来てよかったなと、新しい感覚に触れるたびに思うのでした。

島で生きている人たちの当たり前の日々は、私たち参加者には最初から最後まで非日常でした。

電車に乗るような感覚で軽やかに船に乗り込み、島を渡る。
渡った先にあるものに期待感を隠せないでいる私たちは、いつまでも潮を浴びながら遠のいていく島を見つめていました。

島で出会った第一村人の「イケダさん」は、島の魅力や島の人々のことを存分に語ってくださって。守りたいもの、伝えていきたいことを持った人は本当に素敵で、私も地元や今住んでいる場所とそんな関わり方をしたいなと思わせてもらえる出会いでした。

思い返すと島での生活はあっという間で、この1週間はたくさんの”関わり”によって成り立っていました。

そしてその関係は一見、一時的なもののように思えて、全てがいまにつながっています。

それは、
つなげていたいと思えたから。

本土に戻ったあと、参加者との共同制作を始めました。どんな形で関係を繋げていくか、繋がりをデザインするのかを考えた時、思い浮かんだのは作品でした。
今の私たちの感覚を残すこと、それは確かに過去からの繋がりであり、きっと未来への繋がりでもある。

この村・留学で蒔いた種を、今は本土に戻って育んでいる。そんな感覚です。

島を出る帰りがけのお土産コーナー。イケダさんが作っていらっしゃる蜂蜜を発見して、買って帰りました。
ヨーグルトにかけて食べては、家を出ています。いつか直接イケダさんに、「美味しかったです」って、言える日は来るのだろうか。
会える保証はどこにもないけれど、このはちみつを通してつながりを続けることができる。

”関係”には、色々な形があると思います。

くだらないことでよく連絡を取り合う友達。
たまにしか会わないけれど、ふとした時に思い出して元気をもらえるあの人。

そういったいくつもの関係性は、時々伝えることを持って変化したり、時間をかけて深まったり、いつまでも一方通行だったり。。

その、何かとの関係が
今回の村・留学で言うところの
つながり、であり、
その関係性の作り方・在り方が
デザイン、だったと思います。

この村・留学で得たつながりを、丁寧に想いをかけて、これからもデザインしていきたいと思います。

細川 明李
村・留学 隠岐諸島×デザイン ’20春
広島生まれ広島育ち/社会人2年目/ゲストハウススタッフ/時々デザインとイラスト

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