留学生の声

【土地と暮らしの芸術】「色んな人のチャンスを生み出す場所であれば良いな」No.002永尾 博士

今でも村に愛され続ける旧田山小学校。今となっては珍しいように思える、木造建築の校舎。昭和の雰囲気を感じ取れるが、一方で、初めて、この校舎を拝見した時、僕はどこか新しさも感じたのだ。それは何故だったのだろうか。永尾さんのお話を聞いていく中で、その理由が分かってきた。

永尾さんと廃校

永尾さんが大事にしている、ものに対する価値観がある。「古いモノってのは古いモノなりの味があって、その味はいくら新しいものに変えても出ないんですよ。だから、その辺を大事にしながら新しいモノと合わせて行って、違うモノを生み出していく。それが私が作業する上でのコツです。モノが生まれたら、最後まで使ってあげるのが、僕ら人間の使命だと思ってます。だから、ここHUDDLEもそういうふうにしたいなって思っています。永尾さんのこの考えが強く反映されたことで、今の廃校の良さが出ているのかもしれない。 ー 永尾さんが来るまでの3年間、地元の人達は、こお廃校を藁細工をしたりする場所として利用していたという。その後、永尾さんのある想いによって、村の人と外の人が自由に利用できる場所へと生まれ変わった。その想いを語る。「それぞれがやりたいことを自由にやっていたら、色んなところで何か新しいものが生まれることもあるんじゃないかとも思うんですよ。持ってるモノ(強み)もそれぞれ違うし。色んな人のチャンスを生み出す場所であれば良いな。」 ー 村と村外が繋がった今。ここHUDDLEでは、多くの人が自由に利用している。カフェやそば打ち体験も可能な蕎麦屋さん、永尾さんが運営しているという、木をうまく再利用し、色んな形で表現するstudio-infoにガラス細工の製作と販売をしているSOW、伝統工芸品の展示コーナー、紅茶製作所、紙細工の制作T-BOX、外部のNPOの活動拠点、アーティストの作業場など、用途は様々である。だからこそ、色んな人が色んな目的で訪れているのだ。ここにしかない出会いと刺激があるに違いない。

村人と廃校

「最近では、肯定に植えた雑草を抜いて、花を植えたりとかを地元のNPOの方々とか老人会がやってくださったりしますし、肯定でグランドゴルフを嗜んでいる人もいますね。僕らに相談しないで、勝手に掃除してくださっているので、内も外もいつの間にか切れになってるってこともありますね(笑)地元の人も、この校舎を自分のものだと強く自負しているんだと思います」と語る永尾さんの言葉から感じられたことがある。それは、廃校は村人にとってもなくてはならない存在であり、村人のライフスタイルの中には、未だに廃校との関係もあるということ。

今日のHUDDLE

村人にとっての「やりたい」と、外の人にとっての「やりたい」を叶え、常に冒険心が垣間見える空間。HUDDLEは村にとって、象徴的であり、皆にとっての表現の場であるといっても過言ではないと感じた。ちょっと変わった廃校の利用。『古い』のに『新しさ』さえも感じてしまう。おそらく、ここにはそれぞれ違った特徴を持つ、個性豊かな人達が集い、支え続けているからなのかもしれない。また、「やりたい」を叶える空間であるということは、ここには夢・目標を持つ人が必然的に集まる空間なのかもしれない。胸躍る出会い、感動、刺激が、ここには存在する、村・新感覚・アドベンチャー、HUDDLE。訪れてみてはいかがだろうか。(文:立教大学2年 高柳龍太郎)

永尾 博士(ながお ひろし)69歳/村歴4年半。退職後、南山城村を活動拠点に奈良県生駒市から通っている。“物を使う”ということに対し、独特の価値観をもつ。現在、旧田山小学校にて、カフェと工房HUDDLEの運営をする傍ら、studio-infoにて木工をしている。

HUDDLE(ハドル)
京都府相楽郡南山城村田山中シヨジ 旧・田山小学校
【TEL】090-2048-3748

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