留学生の声

【人と暮らしの芸術】「自分が行動することによって村の良さを知ってもらいたい」No.001柴垣 治男

『ここに住んで良かった』と村人が思える村を目指して・・・

僕は正直驚いた。都会で暮らしていてはまず出会えなかっただろう出逢いがここにはあった。何をするときでも、全力で取り組む柴垣さんの姿勢は本当にかっこ良く、僕も柴垣さんのような後悔のしない生き方をしようと思った。

村×活動

「南山城村には貴重な生物が多く生息している。でも、これらに価値があるっていうことが分かる人がなかなか少ない。一つ一つに価値があるということを自分が行動することによってみんなにわかってもらいたい。そして、ここに住んで良かったと村民が思える村にしていきたい」と柴垣さんは語る。柴垣さんは「花鳥の郷」をつくる会や地域再生プロジェクトチームなどを設立。また、ホタルの見学会や炭焼き体験を催している。柴垣さんは地域再生プロジェクトについて四つの目標を語ってくれた。「地域再生プロジェクトの目標としては四つだけあって、一つ目は村を知る、もう一回村のことを知り直そうということ。2つ目はつなぐ。いろいろな人がいろいろなことをやろうとしている、それをつなぐということ。3つ目広げる。そして、4つ目は新しいものを創り出す」と。そこにはしっかりとしたビジョンがあり、村を良くしたいという思いが伝わってくる。

理想+暮らし=村

柴垣さんは暮らしのあり方についても語ってくれた。「最近は暮らしの単位が東京や大阪のように大都市圏になってしまった。街に行っても挨拶すらできない。でも、南山城村は違う。ここには村人同士の絆がちゃんとある。お互いが知り合って、お互いの心もわかってそしてお互いが助けあう、そういうような生活ができている。だから、僕は村が好きで唯一村を残してほしいと言った。何か作ったり、取ったり、余ったら、みんなで分け合える。例えば、僕はアユ取りをするから、『みんなにこんなの捕れました』って分ける。こういう関係が今の世の中には必要だと思ってる。そういう生活をこれからも送っていくことが僕の夢」。

覚悟×個性

そして、柴垣さんは18年間教師として教壇に立ち続けたという経験から、これから長い人生を歩んでいく僕たち若い世代へ向けて大事な話をしてくれた。「行動すべてが選ぶということ。なにもしない方を選ぶよりも何かをする方を選んだ方がいい。その分、大変なことも多くて、失敗だってある。でも、何かは掴める。今自分が何をやれるのか、やりたいのかということを選ぶ。それは喜びやと思う。自分がこれをやることが正しいのかどうか分からないときは、その時考えられる最高のことを選んだらそれが正しいと僕は思う。でも、後で見たら間違っていることもある。でも、その時はそれで正しいと思ったわけやから、何も自分に対して引け目を感じることはない」と。今自分がしていることが本当に正しいのかと悩んでしまうことはよくある。失敗を恐れて自分から動き出せないこともよくある。でも柴垣さんの言葉はそんな縮こまった背中を後押ししてくれる。柴垣さんは続けて、こんなことを語ってくれた。「人間ってものすごく個性がそのままで、一人ひとりに素晴らしいものがあると思う。ただ、それを見いだせない今の社会。それは本当に残念でしょうがない。自分もそういう教育の一員やったけど、力が足りなかったと思う。だから、今みんなにプラスになれるようなことができたらなっていう風に思っている。みんなにあるもので、僕が持っていないものなんかいっぱいあると思う。だから、自分に自信を持たなあかん。それぞれが自信をもちながら個性を活かせる世の中になったらいいなと思う」。柴垣さんの教え子である押口富貴子さんは南山城村でレストランを経営している。押口さんは本当に暖かなヒトデ、一人ひとりとしっかり向き合って接客している。一人ひとりのお客さんを大事にしている押口さんの姿をみて、柴垣さんの教えはしっかりと受け継がれていると実感した。(文:京都産業大学 3年生 間地浩晃)

DSC_0066柴垣治夫(しばがき はるお)
67歳/村歴 45年。南山城村の小学校と中学校で18年間先生として勤め、退職後の現在は「花鳥の郷」をつくる会や地域再生プロジェクトチームを運営。村の良さを伝えるため、精力的に活動を行っている。鮎獲りが得意。

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