留学生の声

雪を知らない私が見た久多の姿

ほとんど雪を見たことがない私がとびこんだ「村・留学in久多」の日記から、一部を紹介します。

「雪の中には、一体何があるんだろう、誰に会えるんだろう?」

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一日目。「屋根から落ちる雪に潰されないように気をつけて。」

家から一歩外に出たら、自然の力の中に人がいる。

街では当たり前にできる「歩く」ことも思う通りにはならない。

滑らないように丹田に力を入れて、足を踏ん張って。

三日目。一歩踏み出せば、ただ白いと思ってた雪の表情豊かさ、

何もないからこそ、みんなで新しい遊びを作る楽しさ!

朝の雪かきをした後に吹いてくる、澄んだ風の爽やかさ。

一粒のチョコレートが、すごく美味しく感じること!

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晴れた日に久多を歩けば、初めて見る本物のかやぶき屋根・・・!

そこには今も人が住み家を守っていて、

蔵は鎌倉時代に建てられたもの。と、おばあちゃんが話して下さいました。

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久多には、続いてきた文化と歴史という、市街にない価値があります。

こんなに雪深い土地だからこそ、それらは壊されず残ってきたのかと想像します。

そして今も、昔のままの日本に触れることができる奇跡の様な場所です。

納豆を包む「藁つと」作りや、雪のかまくら作りを教わることを通して、

自然の持つ柔軟さと、その中に生きる人の逞しさを感じました。

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久多に生きる人たちの目は、強くもきらっとしていました。

私たちの目を見て直接語りかけられる、

体験から来る生きた言葉は、テレビやインターネットとは違う、ずっしりした重さがありました。

昔の日本にタイムスリップしたような、不思議な久多時間の中で

初めて聴く本物の「日本昔話」に、夢の中のようにあっと言う間に時が過ぎていました。

 

久多の歴史と、建物と人との縁を巡る壮大な物語を聴きました。

静寂と朝靄の中でそのことを思うとき、何か神秘的な、、畏れさえ感じました。

奥出さんちで囲むご飯は、琵琶湖の源流・沢の水で炊かれた久多のお米に

道子さんのおかずは即完売!

そんな、幸せの塊のようなご飯です。

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美しい所作に全員が静まり返った奥出さんの蕎麦打ち、

チームワークで行う猟の作戦会議、

鹿の命を断つ瞬間、手早さ・繊細さを要する解体の手仕事、

村・留学のために奥出さんが呼んで下さったフランス料理のシェフの方には、

どのような素材を何時間煮込むかを教えて頂きました。

食べている間、自ずと背筋が伸びていました。

食べた瞬間「美味しい!」だけでなく、「だれが どんな風にして」

テーブルに運ばれるまでの仕事について話しながら、想いを馳せる時でもありました。

 

 

核家族で育った私にとって、

奥出さんご夫妻と、近所の道子さん、留学生のみんなと一緒に

11人家族のように過ごせた日々は、ほんとうに楽しくて仕方のない時間でした。

みんなで歌いながら雪かきをして道を作ったり、

声をかけ合いながら準備や後片付けをすること・・・

村・留学には、一般の旅行のように用意されたものを消費するのではなく、

みんなで生産して分け合う喜びがありました。

それぞれに役割があり、それぞれの仕事が響き合い、みんなの生活がまわっていく。

自然の食物連鎖の中に見る「持続可能な循環」を、共同生活の中にも感じました。

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座学の<サスティナブル講義>の中にもあった

「ひとりよりも、みんなでやった方が楽しい!」という新たな発想を得ることになりました。

 

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毎晩のミーティングでは、それぞれが感じたことを話し合うことで、

7通りの視点からみた久多に、7倍気付くことができました。

もしひとりで来ていたら、見落としていたことがほとんどだったように思います。

ここに「合宿生活で学ぶ意味」があると思いました。

留学生のみんなも私も、また現代の生活に戻るけれど、

みんなの中にある「久多にいた9日間」という種は、どんな風に育っていくのか

楽しみに、また、みんなに会いたいと思います。

久多と、人生の歴史を語ってくれた、おばあちゃんへ―

愛知からは遠くて頻繁には通えなくても、

手紙を書いたりして、ご縁を育てていきたいです。

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そして、冬じゃない久多にも会いに行きたいです。

どんな色が待ってるだろう・・・。

奥出さん、留美さん、お世話になった久多の方々、

宝物のような時間とご縁を、ありがとうございます。

これからも、よろしくお願いします。

執筆:山本 英里名

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